マッサージ後のもみ返し対処法と原因を解説|予防策も紹介

セルフケア・リラクゼーション基礎知識

「マッサージを受けた翌日に体が痛い」「施術を受けた後からだるさを感じる」といった経験はありませんか。

マッサージ後に痛みやだるさなどが出ると、「これがもみ返しなのか」「そのまま様子を見ても大丈夫なのか」と不安になることがあります。

この記事では、マッサージ後に起こる痛みやだるさについて、考えられる原因、対処するときのポイント、受診を検討したほうがよい症状、次回の施術で注意したいことを解説します。

マッサージ後の「もみ返し」とは

「もみ返し」は、マッサージなどの施術後に、施術を受けた部位を中心として痛みやだるさ、こわばりなどを感じる状態を指す一般的な呼び方です。

医学的に統一された診断名や明確な診断基準があるわけではないため、施術後の症状をすべて「もみ返し」と判断することはできません。

マッサージ後の反応として、筋肉の痛みやこわばり、施術部位の不快感などが報告されています。症状の程度には幅があるため、症状が強い場合や普段とは異なる症状がある場合には注意が必要です。

もみ返しで感じることがある症状

マッサージ後には、次のような症状を感じることがあります。

  • 施術を受けた部位の痛み
  • 筋肉のだるさやこわばり
  • 触れたときの痛みや違和感
  • 一時的な疲労感

症状の種類や程度には個人差があります。「何日で必ず治る」といった明確な基準はないため、症状の変化を確認することが大切です。

「好転反応」と考えてよいとは限らない

施術後に体調が変化した際、「好転反応」という言葉で説明されることがあります。

しかし、「体が回復する過程で一時的に不調が出る」という意味で使われる「好転反応」は、施術後の症状を医学的に説明するための統一された診断名ではありません。

痛みやだるさなどの症状が出た場合は、「好転反応だから問題ない」と自己判断せず、症状の強さや経過を確認することが大切です。

マッサージ後にもみ返しのような症状が出る原因

マッサージ後に痛みやだるさが出る理由は、すべてのケースで同じとは限りません。

施術方法や刺激の強さ、施術を受けた部位、そのときの体の状態など、複数の要因が関係している可能性があります。

刺激が強すぎた可能性がある

マッサージでは、筋肉などに手技による刺激を加えます。

刺激の強さが自分の体に合っていなかった場合、施術後に痛みやこわばりなどを感じることがあります。特に、施術中から強い痛みを感じる場合は、我慢せず施術者に伝えることが大切です。

「痛いほうが効いている」とは限らないため、気持ちよいと感じる範囲や、自分に合った刺激の強さを相談しましょう。

普段受けていない刺激による反応

普段あまり受けていない種類や強さの刺激を受けた場合、施術後に筋肉の痛みや違和感を感じることがあります。

初めて施術を受ける場合や、久しぶりに施術を受ける場合は、現在の体の状態や施術経験を事前に伝えておくと、刺激の強さを相談しやすくなります。

施術方法や部位によって感じ方が異なる

マッサージにはさまざまな方法があり、刺激の加え方や施術する部位も異なります。

同じ人でも、その日の体調や施術内容によって感じ方が変わることがあります。前回は問題がなかった強さでも、今回は負担に感じる場合があるため、毎回の状態に合わせて調整することが大切です。

マッサージ後にもみ返しのような症状が出たときの対処法

施術後に痛みやだるさが出た場合は、まず無理をしないことが大切です。

痛みがある部分を強く揉まない

痛みがあるからといって、その部分をさらに強く揉んだり、押したりするのは避けましょう。

強い刺激を加えることで症状が悪化する可能性があるため、痛みが落ち着くまでは刺激を控えることが基本です。

無理な運動やストレッチを控える

痛みがあるときは、無理にストレッチをしたり、強度の高い運動をしたりする必要はありません。

日常生活の中で痛みが強くならない範囲で体を動かすことはできますが、症状が悪化する場合は中止しましょう。

冷やす・温めることは症状に合わせて考える

施術後の痛みや違和感に対して、冷やしたり温めたりすることで楽に感じる場合があります。

ただし、症状によって適した対処が異なるため、冷やすことや温めることを一律に行うのは避けましょう。強い腫れや痛み、熱感などがある場合は、自己判断で対処を続けず、医療機関への相談を検討してください。

水分は普段どおり適切に摂る

施術後だからといって、特別に大量の水分を摂る必要があるとは限りません。

普段の生活と同様に、喉の渇きなどに応じて適切に水分を摂るようにしましょう。持病などによって水分摂取量に制限がある場合は、その指示を優先してください。

痛み止めを使用する場合は注意する

痛みが強い場合には、市販の鎮痛薬を使用することも選択肢のひとつです。

ただし、市販薬にも使用できない場合や注意が必要なケースがあります。持病がある方、妊娠中の方、ほかの薬を服用している方などは、自己判断で使用せず、薬剤師や医師に相談してください。

使用する場合は、製品の添付文書に記載された用法・用量を守ることが大切です。

マッサージ後に医療機関への相談を検討したほうがよい症状

施術後の痛みやだるさをすべて「もみ返し」と考えてしまうのは避けましょう。

次のような症状がある場合は、症状の程度に応じて医療機関への相談を検討してください。

  • 強い痛みがある
  • 時間が経っても痛みが強くなっている
  • 著しい腫れや強い熱感がある
  • しびれや力が入りにくいなどの症状がある
  • 強い頭痛、吐き気、めまいなどがある
  • 呼吸が苦しい、胸の痛みがある
  • 普段とは明らかに異なる症状がある

特に強い症状や急激な症状がある場合は、「数日待てばよい」と自己判断しないことが大切です。

マッサージに関連して、筋肉痛や痛みなどの軽い症状だけでなく、まれに重い有害事象が報告された文献もあります。症状に不安がある場合は、施術を受けた店舗への相談だけで済ませず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

もみ返しを防ぐためにできること

施術後の痛みや違和感を避けるためには、施術を受ける前に自分の状態を伝え、無理のない強さで受けることが大切です。

施術前に体の状態を伝える

施術を受ける際は、現在感じている痛みや違和感、過去のけが、持病、服用中の薬など、施術者に伝えておいたほうがよい情報を事前に共有しましょう。

特に、痛みがある部位を強く押してほしくない場合や、過去に施術後の痛みが強く出た経験がある場合は、最初に伝えておくことをおすすめします。

施術中に痛みを我慢しない

施術中に強い痛みを感じたら、我慢せず施術者に伝えましょう。

「もう少し弱くしてほしい」「その部分は痛い」など、具体的に伝えることで、刺激の強さを調整してもらいやすくなります。

痛みを我慢することが施術の効果を高めるとは限りません。自分に合った刺激の強さを相談することが大切です。

施術後の状態を次回に伝える

施術後に強い痛みやだるさが出た場合は、次回の施術前にそのことを伝えましょう。

前回の施術内容や刺激の強さを振り返ることで、次回の施術方法や強さについて相談しやすくなります。

無理に頻度を増やさない

マッサージを受ける頻度に、一律の正解があるわけではありません。

施術後の体の状態や生活スタイル、施術内容などを考慮し、自分に無理のないペースを検討しましょう。

施術後に毎回強い痛みが出る場合は、頻度を増やすのではなく、施術方法や刺激の強さについて施術者に相談することが大切です。

マッサージ店や施術所を選ぶときのポイント

マッサージなどの施術を受ける場合は、料金や立地だけでなく、自分の状態を確認したうえで施術を行ってくれるかどうかも確認しましょう。

施術内容や資格を確認する

マッサージ、整体、リラクゼーションなどにはさまざまなサービスがあります。

厚生労働省では、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師をそれぞれ別の国家資格として扱っています。施術を受ける際は、どのような資格を持つ人が、どのような施術を行うのかを確認するとよいでしょう。

あん摩マッサージ指圧師は、あん摩・マッサージ・指圧に関する国家資格です。はり師ときゅう師は、それぞれ鍼や灸に関する国家資格で、柔道整復師は骨折、脱臼、捻挫、打撲などに対する柔道整復を行う国家資格ですが、骨折・脱臼への施術には一定の制限があります。

なお、資格の有無だけで施術後の反応を判断できるわけではありません。施術内容や説明、体調確認なども含めて、自分に合った場所を選ぶことが大切です。

施術前に体調を確認してくれるか見る

施術前に体調や痛みの有無、希望する強さなどを確認してくれるかどうかも、店舗や施術所を選ぶ際のポイントになります。

自分の状態を伝えたうえで、施術内容について説明を受けられるか確認しましょう。

施術後の相談方法を確認する

施術後に気になる症状が出た場合、どこに相談すればよいのかを事前に確認しておくと安心です。

施術後の体調変化について相談できる窓口があるか、次回の施術時に前回の状態を伝えられるかなどを確認しておくとよいでしょう。

まとめ|マッサージ後の痛みは無理をせず状態を確認しよう

マッサージ後に痛みやだるさなどが出ることはありますが、それらをすべて「もみ返し」と判断できるわけではありません。

施術後に症状が出た場合は、痛みの強さや症状の変化を確認し、無理に揉んだり激しい運動をしたりせず、体を休めることを意識しましょう。

また、施術中に強い痛みを感じた場合は我慢せず、施術者に刺激の強さを伝えることも大切です。前回の施術後に強い症状が出た場合は、次回の施術前にそのことを共有しましょう。

強い痛み、しびれ、力が入りにくい、著しい腫れなど、気になる症状がある場合は、期間だけを目安にせず、必要に応じて医療機関へ相談してください。

自分の体調や状態を確認しながら、無理のない範囲で施術を受けることが大切です。

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