デスクワークを終えたあと、腰がずっしり重く感じたり、立ち上がるときにだるさを感じたりすることはありませんか。
長時間の座り仕事では、同じ姿勢が続くことや体を動かす機会が少なくなること、デスクや椅子の環境など、さまざまな要素が腰まわりの疲れや不快感に関係することがあります。
また、腰だけではなく、背中やお尻、脚なども長時間動かさない状態が続きます。そのため、腰まわりだけに意識を向けず、全身を適度に動かすこともセルフケアのひとつです。
この記事では、座りっぱなしで腰が重く感じるときに考えられる要因と、デスクワークの合間や仕事後に取り入れやすいセルフケアをご紹介します。
座りっぱなしで腰が重く感じるのはなぜ?考えられる4つの要因
デスクワーク後の腰の重さやだるさには、さまざまな要因が関係します。ここでは、長時間の座り仕事で意識しておきたい4つのポイントを見ていきましょう。
① 同じ座り姿勢が長時間続いている
座った状態が長く続くと、腰や背中など姿勢を保つために使われる部分も、長時間ほぼ同じ状態になります。
とくにパソコン画面をのぞき込むような前かがみの姿勢や、背もたれを使わずに座り続ける姿勢では、腰や背中に疲れを感じる方もいます。
大切なのは「正しい姿勢」を長時間保とうとすることよりも、ひとつの姿勢に偏りすぎないことです。座り方をときどき変えたり、立ち上がったりしながら過ごしましょう。
② 股関節やお尻を動かす機会が少なくなる
座っている時間が長いと、股関節やお尻を大きく動かす機会も少なくなります。そのため、立ち上がったときに股関節まわりやお尻にこわばり感を覚えることがあります。
腰・骨盤・股関節は日常のさまざまな動作で一緒に使われます。特定の筋肉だけを原因と決めつけることはできませんが、腰だけではなく股関節やお尻も無理のない範囲で動かしてみるとよいでしょう。
③ 日中の身体活動が少なくなっている
デスクワーク中心の生活では、歩いたり立ったりする時間そのものが少なくなりがちです。
仕事中に長時間座り続ける場合は、こまめに立ち上がったり、少し歩いたりするなど、日常の中で体を動かす機会を増やすことが大切です。
腰のだるさだけでなく、脚のむくみや冷えなどが気になる場合にも、無理のない範囲でこまめに体を動かす習慣を意識してみましょう。
④ 同じ姿勢を保つことで疲れを感じる
激しい運動をしていなくても、同じ姿勢を長く続けることで体に疲れを感じる場合があります。
腰や背中は、座っているときにも姿勢を支えるために使われています。長時間のデスクワークでは、休憩を取らずに座り続けるのではなく、ときどき姿勢を変えることを意識してみてください。
腰だけのケアで十分とは限らない理由
腰の重さを感じると、つい腰だけをもんだり伸ばしたりしたくなるかもしれません。しかし、長時間の座り仕事では、背中・お尻・股関節・脚なども動かす機会が少なくなっています。
そのため、腰だけに強い刺激を加えるより、周辺の部位も含めて軽く動かしたりストレッチしたりする方が、全身のセルフケアとして取り入れやすい場合があります。
ただし、腰の重さや痛みの原因は人によって異なります。「お尻が原因」「骨盤が原因」などと決めつけず、その日の体調に合わせて無理なく行うことが大切です。
座りっぱなしのあとに動かしたい4つの部位
デスクワークの合間や仕事後には、腰だけではなく、背中・お尻・脚なども適度に動かしてみましょう。感じ方には個人差があるため、痛みを我慢して行う必要はありません。
① 腰まわり
腰まわりには、姿勢や体の動きに関わる筋肉があります。座り仕事のあとに重さを感じる場合は、まず立ち上がって姿勢を変えたり、ゆっくり体を動かしたりしてみましょう。
自分で触れる場合も、強く押したり骨の上を強く刺激したりする必要はありません。手のひらを当てたり、心地よい範囲で軽く触れたりする程度から始めてください。
② 背中・肩甲骨まわり
パソコン作業が続くと、肩や背中も同じ姿勢になりがちです。
肩をゆっくり回す、両手を前に伸ばす、胸を軽く開くなど、デスクでもできる動きを取り入れてみましょう。
腰だけに意識を集中させず、上半身全体を適度に動かすことがポイントです。
③ お尻・股関節まわり
お尻や股関節は、座っている間に大きく動かす機会が少ない部位です。
椅子に座った状態で片足を反対側の膝に乗せ、無理のない範囲で上体を少し前に傾けると、お尻まわりを伸ばせます。
ボールなどの道具を使用する場合は、強い痛みが出るほど体重をかけないようにしましょう。痛みやしびれが出た場合は中止してください。
④ 太もも・ふくらはぎ
太ももやふくらはぎも、座っている間は動きが少なくなりやすい部位です。
椅子に座ったまま片脚を前に伸ばしたり、足首をゆっくり動かしたりする方法なら、仕事の合間にも取り入れやすいでしょう。
強く伸ばすことよりも、「少し気持ちよく伸びている」と感じる程度を目安にしてください。
座りっぱなしを続けないための日常習慣
デスクワークでは、仕事後にまとめてケアするだけでなく、座りっぱなしの時間を長くしすぎないことも大切です。
- こまめに立ち上がる:長時間同じ姿勢を続けず、可能な範囲で立つ、歩くなどの時間をつくりましょう
- 椅子やデスク環境を見直す:足裏が床や足台につくようにし、背もたれを活用しながら無理のない姿勢をとりましょう
- 日常生活で体を動かす:ウォーキングや軽いストレッチなど、続けやすい身体活動を取り入れてみましょう
- リラックスする時間をつくる:入浴など、自分が心地よいと感じる方法で体を休める時間を確保しましょう
すべてを一度に始める必要はありません。仕事の合間に立ち上がるなど、続けやすいことから取り入れてみてください。
デスクワーク後のセルフケアで意識したいポイント
デスクワーク後のセルフケアは、強い刺激を加えることよりも、体調を確認しながら無理なく行うことが大切です。
強く押しすぎない
「強く押した方がよい」とは限りません。強い刺激によって痛みや不快感が出ることもあるため、心地よく感じる程度を目安にしましょう。
特に腰の骨や背骨の上を道具などで強く押すことは避け、痛みが出る場合は中止してください。
呼吸を止めず、無理のない範囲で行う
ストレッチや軽いほぐしを行うときは、呼吸を止めて力まないようにしましょう。
痛みを我慢して伸ばしたり、勢いをつけて動かしたりする必要はありません。その日の体調や動かしやすさに合わせて行ってください。
ストレッチや軽い運動を組み合わせる
軽く体を動かす、ストレッチをする、短時間歩くなど、いくつかの方法を組み合わせることもできます。
特定の順番にこだわる必要はありません。お尻・太もも・股関節・背中などを無理なく動かし、自分が続けやすい方法を選びましょう。
リラクゼーション目的でもみほぐしを利用する選択肢
自分では手が届きにくい場所を心地よくケアしたい場合には、リラクゼーション目的のもみほぐしサービスを利用する方法もあります。
もみほぐしでは、希望する部位や力加減などを伝えながら、自分に合った受け方を選ぶことが大切です。強い刺激ほどよいわけではないため、痛みを感じた場合は我慢せずスタッフに伝えましょう。
なお、リラクゼーションを目的としたもみほぐしは、病気や症状を診断・治療する医療行為ではありません。痛みやしびれなどがある場合は、もみほぐしだけで対処しようとせず、必要に応じて医療機関へ相談してください。
セルフケアより医療機関への相談を優先したい場合
腰の違和感のすべてが、長時間座っていたことによる疲れとは限りません。
次のような状態がある場合は、自己判断でもみほぐしやストレッチを続けず、医療機関への相談を検討してください。
- 腰の強い痛みが続く、または徐々に強くなっている
- 脚にしびれ、感覚の変化、力が入りにくいなどの症状がある
- 転倒や事故などのあとから腰の症状が出ている
- 発熱など、腰以外の症状も伴っている
- 排尿や排便に急な異常がみられる
とくに急な排尿・排便の異常や、脚の強いしびれ・筋力低下などを伴う場合は、速やかに医療機関へ相談することが大切です。
まとめ|腰だけでなく、座り方や全身の動きも見直そう
座り仕事のあとに感じる腰の重さやだるさには、長時間同じ姿勢が続くことや、体を動かす機会が少なくなることなど、さまざまな要素が関係する場合があります。
原因を特定の筋肉や骨盤だけに決めつけず、こまめに立ち上がる、背中や股関節、脚を軽く動かすなど、全身を無理なく動かすことを意識してみましょう。
リラックスしたいときには、セルフケアやリラクゼーション目的のもみほぐしを選択肢にすることもできます。ただし、強い痛みやしびれ、長引く不調などがある場合は、セルフケアだけで済ませず医療機関へ相談することが大切です。
毎日のデスクワークでは、無理なく続けられる範囲でこまめに姿勢を変え、体を動かす習慣を取り入れていきましょう。
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