マッサージやもみほぐしを受けた直後は肩が軽く感じても、数日すると再び肩こりが気になることがあります。
肩こりには、長時間同じ姿勢を続けることや前かがみの姿勢、運動不足、精神的なストレスなど、さまざまな要因が関係します。そのため、施術だけでなく、普段の姿勢や作業環境、体の動かし方を見直すことも大切です。
この記事では、肩こりが繰り返し気になる理由と、日常生活で取り入れやすい3つの習慣について解説します。
マッサージを受けても肩こりがすぐ戻る理由
肩こりの感じ方や原因には個人差があります。もみほぐしなどで筋肉の緊張がやわらぎ、一時的に楽に感じる場合があっても、日常生活で首や肩に負担がかかる状態が続いていると、再び肩こりを感じることがあります。
もみほぐしだけでは日常生活の負担までは変わらない
肩周りをもみほぐすことで、筋肉の緊張がやわらぎ、心地よさや軽さを感じることがあります。
ただし、普段の生活で長時間同じ姿勢を続けていたり、首や肩に力が入りやすい作業環境だったりすると、施術後も同じような負担が続きます。
そのため、肩こりが繰り返し気になる場合は、施術だけに頼るのではなく、普段の生活環境も一緒に確認してみることが大切です。
長時間同じ姿勢を続けることも関係する
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることは、首や肩周辺の負担につながる要因の一つです。
特に、次のような状況が続いていないか確認してみましょう。
- パソコンを見るときに前かがみになる
- 長時間座ったままほとんど体を動かさない
- 椅子や机の高さが体に合っていない
- 肩に力が入った状態で作業を続けている
肩こりが気になる方は、こうした日常生活の負担を一つずつ見直していくことが対策の一つになります。
肩こりにつながりやすい日常生活の3つの要因
肩こりにはさまざまな原因がありますが、デスクワークをする方の場合、姿勢や作業時間、運動量などが関係していることがあります。
長時間のデスクワーク
パソコン作業を長時間続けていると、頭が前に出たり、背中が丸くなったりすることがあります。
前かがみの姿勢が続くと、首や背中の筋肉が緊張しやすくなります。また、同じ姿勢を長時間続けること自体も、肩こりに関係する要因の一つです。
作業に集中していると姿勢を変える機会が少なくなるため、一定時間ごとに姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりすることを意識してみましょう。
スマートフォンを見るときの姿勢
スマートフォンを見るときは、画面の位置によって下を向く姿勢が長く続きやすくなります。
通勤中や休憩中、自宅でのリラックスタイムなど、一日の中でスマートフォンを使う時間が長い方は、知らないうちに首や肩へ負担を感じていることもあります。
- スマートフォンを長時間続けて見ない
- ときどき顔を上げて姿勢を変える
- 肩に力が入っていないか確認する
スマートフォンを使わないようにする必要はありません。長時間同じ姿勢にならないよう、適度に姿勢を変えることがポイントです。
体を動かす機会が少ない
デスクワークや在宅勤務が中心になると、通勤や移動が減り、体を動かす機会も少なくなりがちです。
適度な運動や体操は、肩こり対策の一つとして取り入れられています。運動不足が気になる場合は、ウォーキングや軽い体操など、無理なく続けられる活動から始めてみましょう。
運動量や適した方法には個人差があるため、痛みがある状態で無理に体を動かすことは避けてください。
習慣1|デスクワーク中の姿勢と作業環境を見直す
デスクワーク中に肩こりが気になる方は、姿勢だけでなく、椅子やモニターなどの作業環境も確認してみましょう。
無理のない座り姿勢を意識する
「正しい姿勢」を無理に保とうとすると、かえって体に力が入ることがあります。大切なのは、自分の体格に合わせて、無理のない姿勢で作業できる環境をつくることです。
座るときは、次のポイントを参考にしてください。
- 椅子に深く座り、背もたれを利用する
- 足裏全体が床につく高さに調整する
- 肩をすくめず、余計な力を抜く
- 机やキーボードの位置を無理なく操作できる高さにする
一つの姿勢を完璧に維持するよりも、ときどき姿勢を変えることも大切です。
パソコンモニターの位置を調整する
画面の位置が低すぎると、下を向いた姿勢になりやすくなります。
パソコンを使用するときは、モニターの上端が目の高さと同じ程度か、やや下になる位置を目安に調整しましょう。画面との距離も近づきすぎないようにします。
ノートパソコンを長時間使用する場合は、作業環境に応じて次のような方法もあります。
- パソコンスタンドなどで画面の高さを調整する
- 外付けキーボードやマウスを利用する
- 椅子や机の高さを体格に合わせる
すべてを一度に変える必要はありません。負担を感じている部分から少しずつ調整してみましょう。
習慣2|長時間同じ姿勢を続けない
肩こり対策では、座り方だけでなく、同じ姿勢を長時間続けないことも大切です。
仕事に集中していると、数時間ほとんど動かないこともあります。作業の区切りなどを利用して、ときどき立ち上がったり、肩を軽く動かしたりしてみましょう。
肩周りを軽く動かす
座ったままでも、肩周りを無理のない範囲で動かすことができます。
- 両手を軽く肩に添える
- 肘で円を描くようにゆっくり回す
- 前回しと後ろ回しを数回ずつ行う
大きく動かすことよりも、痛みのない範囲でゆっくり行うことを意識してください。
動かしている途中で痛みやしびれが出た場合は、その運動を中止しましょう。
習慣3|無理のないストレッチや運動を取り入れる
仕事以外の時間にも、軽い運動やストレッチを取り入れることで、体を動かす機会を増やせます。
ただし、ストレッチによって肩こりが必ず解消するわけではありません。体の状態に合わせて、気持ちよく動かせる範囲で行うことが大切です。
首周りをゆっくり伸ばす
首の側面を軽く伸ばす場合は、勢いをつけずにゆっくり行います。
- 背筋を無理なく伸ばして座る
- 頭をゆっくり右側へ傾ける
- 左側の首筋が軽く伸びる位置で止める
- 無理のない範囲で数秒から十数秒程度キープする
- 反対側も同様に行う
手で強く頭を引っ張る必要はありません。痛みを感じるところまで伸ばさないよう注意しましょう。
胸や肩周りも軽く動かす
デスクワークでは腕が体の前にある時間が長くなります。そのため、作業の合間に胸や肩周りを軽く動かすのも一つの方法です。
- 両肩をゆっくり後ろへ回す
- 胸を無理のない範囲で開く
- 深くゆっくり呼吸する
ストレッチは強さよりも、無理なく続けられることを優先してください。
肩こりと思っていても別の病気が関係していることがある
肩こりは姿勢や運動不足だけで起こるとは限りません。肩関節や首の病気などが関係しているケースもあります。
長く続く痛みや強い痛みがある場合は、もみほぐしやセルフケアだけで対応せず、医療機関への相談を検討することが大切です。
五十肩(肩関節周囲炎)など肩関節の病気
肩を動かすと強く痛む、腕が上がりにくい、夜間に肩が痛むといった症状がある場合は、五十肩(肩関節周囲炎)をはじめとした肩関節の病気が関係している可能性があります。
五十肩は中年以降にみられ、特に50歳代に多いとされています。ただし、肩の痛みには腱板断裂や石灰沈着性腱板炎など、ほかの病気が関係していることもあります。
症状だけで原因を判断することは難しいため、強い痛みや動かしにくさがある場合は、無理に揉んだりストレッチしたりせず、整形外科などの医療機関へ相談しましょう。
医療機関への相談を検討したい症状
肩こりや肩の痛みに次のような症状が伴う場合は、医療機関への相談を検討してください。
- 腕や手にしびれや力の入りにくさがある
- 肩や首の痛みが強い、または悪化している
- 腕を上げにくいなど、肩の動きが大きく制限されている
- 夜間にも強い痛みが続く
- セルフケアを続けても症状が長引いている
肩こりにはさまざまな原因が考えられるため、気になる症状が続く場合は自己判断だけで済ませないことが大切です。
まとめ|肩こりがすぐ戻るときは日常生活も見直そう
マッサージやもみほぐしを受けて肩が楽に感じても、普段の姿勢や長時間のデスクワークなどによって、再び肩こりが気になることがあります。
肩こりが繰り返し気になる場合は、施術だけでなく、作業環境を整えること、同じ姿勢を長時間続けないこと、無理のない運動やストレッチを取り入れることなども意識してみましょう。
ただし、肩こりの原因や感じ方には個人差があります。強い痛みやしびれ、肩の動かしにくさなどがある場合は、セルフケアだけで対応せず、医療機関へ相談することが大切です。
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