毎日のデスクワークで、首や肩が重い、腰まわりがこわばる、目や頭が疲れやすいと感じていませんか。長時間同じ姿勢で作業を続けると、首・肩・背中・腰・お尻・目のまわりなどに負担がかかりやすくなります。
仕事の合間や帰宅後に、無理のない範囲で体をほぐす時間を作ることは、リラックスや気分転換につながる場合があります。
この記事では、特別な道具を使わずに取り入れやすいセルフケアや、デスクワークの疲れをためにくくする作業環境の整え方を紹介します。痛みやしびれがある場合は無理に行わず、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。
デスクワークの疲れが蓄積しやすい主な原因
デスクワークで疲れを感じやすい背景には、長時間同じ姿勢を続けることや、パソコン画面を見続けることなどが関係しています。日々の小さな負担が積み重なると、首や肩、腰、目の疲れにつながる場合があります。
長時間同じ姿勢を続ける
長時間座りっぱなしでいると、首・肩・背中・腰などの筋肉がこわばりやすくなります。同じ姿勢が続くと体を動かす機会が減り、重だるさを感じることもあるでしょう。
たとえば、パソコンに向かって背中を丸めたまま作業を続けていると、首が前に出たり、肩が内側に入りやすくなったりします。その状態が長く続くと、特定の部位に負担がかかりやすくなります。
疲れをためにくくするためには、こまめに姿勢を変えたり、立ち上がったり、軽く体を動かしたりすることが大切です。
パソコン作業で目を酷使する
パソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けると、目の疲れや乾き、かすみを感じることがあります。作業に集中しているとまばたきが減りやすく、目のまわりの緊張につながる場合もあります。
目の疲れは、首や肩のこわばり、頭の重さを感じるきっかけになることもあります。作業の合間には画面から目を離し、遠くを見る時間を作るなど、目を休ませる工夫を取り入れましょう。
緊張状態が続きやすい
仕事のプレッシャーや長時間の集中により、体が緊張しやすくなることがあります。帰宅後もスマートフォンやパソコンを見続けていると、気持ちが休まりにくいと感じる方もいるでしょう。
デスクワークの疲れを翌日に持ち越さないためには、仕事後にリラックスする時間を意識的に作ることが大切です。深呼吸をする、湯船に浸かる、軽く体をほぐすなど、自分に合った方法を取り入れてみましょう。
デスクワークの疲れを感じやすい部位
座り仕事では、体の一部に負担が集中しやすくなります。ここでは、デスクワークで特に疲れを感じやすい代表的な部位を紹介します。
首から肩にかけて
デスクワークで疲れを感じやすい部位の一つが、首から肩にかけての周辺です。頭を支えながら、腕を前に出してキーボードやマウスを操作する姿勢が続くためです。
肩が内側に入り、首が前に出た姿勢が続くと、首や肩まわりがこわばりやすくなります。仕事の合間に肩を回したり、首まわりをやさしく動かしたりして、負担をため込まないようにしましょう。
背中
猫背の姿勢が続くと、背中の筋肉がこわばりやすくなります。パソコンの画面をのぞき込む姿勢で座っていると、背中が丸まり、胸まわりも縮こまりやすくなります。
背中に重さを感じるときは、無理に強く揉むのではなく、胸を開くように伸びをしたり、肩甲骨をゆっくり動かしたりする方法がおすすめです。
腰
長時間座り続けることは、腰まわりへの負担につながる場合があります。椅子に浅く腰掛けたり、足を組んだりするクセがあると、左右どちらかに負担が偏りやすくなることもあります。
作業を終えて立ち上がるときに腰の重さを感じる方は、座り方や椅子の高さを見直してみましょう。痛みが強い場合や長引く場合は、セルフケアだけで済ませず、医療機関への相談も検討してください。
お尻
お尻の筋肉も、デスクワークで疲れやすい部位です。長時間座っていると、お尻まわりが圧迫され、下半身の重だるさにつながることがあります。
ときどき立ち上がって圧迫をやわらげる、座面に合ったクッションを使う、軽くお尻まわりをほぐすなどの工夫を取り入れるとよいでしょう。
目から頭部にかけて
パソコン作業が長く続くと、目の疲れだけでなく、こめかみや頭部の重さを感じることがあります。首や肩の緊張とあわせて、頭皮まわりがこわばっていると感じる方もいるでしょう。
目を休ませることに加えて、頭皮をやさしくほぐすセルフケアを取り入れると、リラックスしやすくなる場合があります。
仕事の合間にできるデスクワーク疲れのセルフケア
長時間の作業による疲れをためにくくするには、仕事中にこまめなケアを取り入れることが大切です。ここでは、座ったままでも行いやすいセルフケアを紹介します。
座ったまま姿勢を見直す
体をほぐす前に、まずは普段の座り姿勢を見直しましょう。負担のかかる姿勢が続いていると、セルフケアをしてもすぐに首や肩がこわばりやすくなります。
- 足の裏を床につける
- 椅子に深く腰掛ける
- 背もたれを活用する
- あごを軽く引く
- 肩の力を抜く
姿勢を少し整えるだけでも、首や腰への負担を減らしやすくなります。完璧な姿勢を長時間続けようとするよりも、こまめに姿勢を変えることを意識しましょう。
肩回しを取り入れる
肩まわりの重さを感じるときは、座ったままできる肩回しを取り入れてみましょう。肩甲骨まわりをゆっくり動かすと、気分転換にもなります。
- 両手の指先をそれぞれの肩に軽く乗せる
- 肘で大きな円を描くように、前から後ろへゆっくり5回まわす
- 後ろから前へも同じように5回まわす
- 痛みが出る場合は無理に動かさない
動かすときは、呼吸を止めずにゆっくり行うのがポイントです。肩に痛みがある場合は、動かせる範囲を小さくするか中止しましょう。
首から肩にかけてやさしく押す
首から肩にかけて重さを感じるときは、強く揉みすぎず、心地よい範囲でやさしく押してみましょう。力任せに押すと、かえって違和感が出る場合があります。
- 首の付け根と肩先の中間あたりを探す
- 反対側の手の指を使い、心地よい強さで3秒ほど押す
- 左右それぞれ数回ずつ、ゆっくり繰り返す
- 痛みやしびれが出る場合はすぐに中止する
ツボ押しは、あくまでリラックスや気分転換のためのセルフケアです。肩こりや痛みの改善を保証するものではありません。
頭皮をやさしくもみほぐす
目の疲れや頭の重さを感じるときは、頭皮をやさしくもみほぐす方法もあります。爪を立てず、指の腹を使って心地よい強さで行いましょう。
- 両手の指の腹をこめかみ付近に当てる
- 円を描くように頭皮をゆっくり動かす
- 少しずつ指の位置をずらし、頭全体をやさしくほぐす
- 強い痛みを感じるほど押さない
数分ほど行うだけでも、気分が切り替わりやすくなる場合があります。仕事の合間のリフレッシュとして、無理のない範囲で取り入れてみてください。
帰宅後にできるデスクワーク疲れのリセット方法
帰宅後は、仕事中にこわばった体をゆっくり休ませる時間を作りましょう。入浴や軽いストレッチ、頭部のケアなどを組み合わせると、リラックスしやすくなります。
入浴中に体を温めながらやさしくケアする
湯船に浸かると、体が温まり、リラックスしやすくなります。入浴中は強く揉むのではなく、だるさを感じる部分をやさしくさする程度から始めましょう。
- 38〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かる
- ふくらはぎを足首から膝裏へ向かってやさしくさする
- 腕や太ももなど、だるさを感じる部分を軽くなでる
- のぼせやすい方は無理に長く浸からない
入浴中や入浴後は体調の変化にも注意しましょう。発熱時、飲酒後、体調がすぐれないときは、無理なマッサージを避けてください。
就寝前に頭部をやさしくケアする
寝る前に頭部をやさしくほぐすと、気持ちが落ち着きやすくなる場合があります。スマートフォンやパソコンから少し離れ、リラックスできる環境で行いましょう。
- 仰向けに寝転がり、両手で頭全体をやさしく包む
- 首の後ろにあるくぼみ周辺を、心地よい範囲で軽く押す
- 指の腹で頭皮全体をやさしくタッピングする
- めまいや痛みがある場合は中止する
睡眠の質が必ず上がるものではありませんが、就寝前のリラックスタイムとして取り入れやすい方法です。
仰向けで腰まわりをゆっくり伸ばす
一日中座りっぱなしで腰まわりが重く感じるときは、寝る前に軽く伸ばすケアを取り入れてみましょう。痛みを我慢して行う必要はありません。
- 仰向けに寝転がり、両膝を胸の方へ引き寄せる
- 両手で膝を抱え、息を吐きながらゆっくり近づける
- その状態で数秒キープし、余裕があれば左右に小さく揺らす
- 腰に強い痛みが出る場合はすぐに中止する
腰の重さが続く場合や、足のしびれを伴う場合は、セルフケアで様子を見続けず、医療機関への相談を検討しましょう。
デスクワークの疲れをためにくい作業環境の作り方
セルフケアだけでなく、作業環境を整えることも大切です。首や肩、腰に負担がかかりにくい環境を作ると、疲れをためにくくなります。
モニターの高さを見直す
モニターの位置が低すぎると、画面をのぞき込む姿勢になりやすく、首や肩に負担がかかる場合があります。画面の上端が目の高さと同じくらい、または少し下になるように調整してみましょう。
ノートパソコンを使っている場合は、パソコンスタンドや外付けキーボードを活用すると、姿勢を整えやすくなります。画面との距離も近くなりすぎないように意識しましょう。
椅子の高さを調整する
椅子の高さが合っていないと、足が浮いたり、腰や太ももに負担がかかりやすくなったりします。深く腰掛けたときに、足の裏全体が床につく高さを目安にしましょう。
椅子が高く、足が床につかない場合は、足元にフットレストを置く方法もあります。下半身が安定すると、腰まわりの負担を軽くしやすくなります。
定期的に立ち上がる習慣をつける
どれだけ姿勢を整えていても、長時間同じ姿勢を続けることは体への負担になります。作業の区切りで立ち上がる、軽く歩く、背伸びをするなど、こまめに体を動かしましょう。
目安として、1時間に1回は席を立つ、作業の合間に小休止を入れるなど、自分の仕事に合わせたルールを作ると続けやすくなります。集中しすぎる方は、アラームを使って休憩のきっかけを作るのも一つの方法です。
休日の趣味時間に疲れをためにくくするセルフケア
休日の趣味時間でも、姿勢によっては首や肩、腰に負担がかかることがあります。ゲームや動画視聴、スマートフォン操作を長時間続けるときは、仕事中と同じく体を休ませる工夫が必要です。
クッションを活用して姿勢を支える
自宅のソファや床で長時間過ごすときは、クッションを使って姿勢を支えると楽に感じる場合があります。柔らかすぎる座面に深く沈み込むと、腰や背中に負担がかかりやすくなります。
背中と背もたれの隙間にクッションを挟む、腕の下にクッションを置くなど、自分が楽に感じる位置を探してみましょう。リラックスタイムでも、同じ姿勢を長く続けすぎないことが大切です。
こまめに休憩を挟む
動画視聴やゲームに夢中になっていると、気づかないうちに長時間同じ姿勢になりがちです。趣味の時間でも、こまめに休憩を挟むことを意識しましょう。
- 動画を数本見たら立ち上がる
- ゲームの区切りで肩を回す
- スマートフォンを置いて遠くを見る
- 軽く背伸びをする
短い休憩でも、目や体を休ませるきっかけになります。
画面から適度な距離を保つ
テレビやタブレット、スマートフォンを近くで見続けると、目や首に負担がかかりやすくなります。画面に近づきすぎず、目線が下がりすぎない位置で見ることを意識しましょう。
スマートフォンを操作するときは、顔を近づけるのではなく、画面を少し持ち上げると首への負担を減らしやすくなります。目の疲れを感じたら、画面から離れて休憩を取りましょう。
セルフケアで疲れが取れない場合の対処法
セルフケアや作業環境の見直しをしても、疲れや痛みが長引く場合があります。そのようなときは、無理に自己流のケアを続けず、状態に合った対処を考えましょう。
リラクゼーションサロンやもみほぐしを活用する
自分では手が届きにくい部位の重だるさや、全身の疲れを感じるときは、リラクゼーションサロンやもみほぐしを利用する方法もあります。
サロンでのケアは、治療ではなくリラクゼーションを目的としたものです。肩こりや腰痛などの症状改善を保証するものではありませんが、気分転換やリラックスの時間として役立つ場合があります。
強い痛みやしびれがある場合、原因が分からない不調が続いている場合は、リラクゼーションではなく医療機関への相談を優先しましょう。
慢性的な痛みやしびれは医療機関に相談する
ケアをしても痛みが長引く場合や、しびれを感じる場合は、整形外科などの医療機関へ相談しましょう。単なる疲れではなく、神経や関節などの問題が関係している可能性もあります。
- 数日休んでも首や腰の強い痛みが引かない
- 手足の指先にピリピリとした違和感がある
- 痛みが強くて眠れない
- 痛みが急に強くなった
- 発熱や体調不良を伴う
このような症状があるときは、無理に揉んだり伸ばしたりせず、専門家に相談することが大切です。
まとめ|デスクワークの疲れは無理なくこまめにケアしよう
長時間のデスクワークでは、首や肩、背中、腰、お尻、目のまわりなどに疲れを感じやすくなります。仕事中の姿勢を見直したり、肩回しや頭皮のもみほぐしなどのセルフケアを取り入れたりすると、体が楽に感じられる場合があります。
帰宅後は、入浴や軽いストレッチ、頭部のケアなどで、心身をゆっくり休ませる時間を作りましょう。作業環境を整え、こまめに休憩を挟むことも、疲れをためにくくするために大切です。
ただし、セルフケアは不調の改善を保証するものではありません。痛みやしびれがある場合、症状が長引く場合は、無理をせず医療機関へ相談しましょう。自分の体調に合わせて、無理のない範囲で日々のケアを続けることが大切です。
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